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散策ノススメ
「散策のススメ」
松山地区まちづくりセンター
散策ノススメ その7
「町並みの凄さ」考
大宇陀の何がいいのか
 自転車での外出が気持ちよい季節になりました。今回は、これまで述べてきた「全体からみた町並みの凄さ」について整理します。

「自然地形」との調和
 城山の麓に展開する町並みにはヴィスタ(見通し)があり、計画的に作られたことが読み取れます。さらに、すぐ近くの大と遠くに見える山、前川と宇陀川。人の手でつくられた町でありながら、近景・中景・遠景と、各段階で自然と調和している点が大宇陀の凄さです。

「歴史」という特色
 松山地区は城下町だった、とわかるのは何故でしょう。それは、絵図や古文書などの記録が残り、敷地割・石垣・城跡など「そのもの」が残っているからです。同じように、松山地区が栄えていた様子は、諸々の記録と、その当時建てられた建造物が今に伝えているわけです。現在松山地区には道沿いに約400棟の家があり、そのうち約200棟が、昭和戦前に建てられたと推測されています。一般的な市街地では、考えられない数です。
 記録が残ることも非常に大切ですが、「そのもの」から得る情報ほど確かなものはありません。自然地形や建造物は今後かわる可能性がありますが、歴史は新たな証拠や解釈が出ない限り変えられないものです。その「物証」の数が多い点も、大宇陀の特色です。

「景観」に対する意識の高さ
 つきあたりや角に建つ家には、遠くからの視線を意識したものがあります。また、建てられた年代や持ち主の好みが違うにも関わらず、全体として統一感があるのは、建物の輪郭線を守り、両隣を配慮した結果と考えます。見せ場を理解し、他者の目を意識した「目立ち過ぎない自己表現」が、結果的に魅力ある町並み景観を作り出しているのでしょう。

「そこに住む人」の存在
 歴史的町並みは、一朝一夕ではできません。家を大切に住み継いできた人や、「この町が好きやねん!」という気持ちを持って住み続けている人の存在が大切です。人が家に住み、家が集まって町になります。その営みの中で町の魅力に気づき、これを生かす活動を通じて、歴史的町並みは愛着ある町から誇れる町へと変わってゆくのです。自然・歴史・景観、そして人。このどれが欠けても、「大宇陀の凄さ」は守られないのではないでしょうか。

 次回から、建築の細部にまつわるお話へと進みます。
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松山町古図
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