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改修前の旧内藤家
 松山地区まちづくりセンター「千軒舎」は、赤砂利交差点から北へ入ってすぐのところにあります。台格子・虫籠窓・煙出しを備えた伝統的な町家で、一般の住宅と間違えられることもあります。以前、薬屋・歯科医院として使われていた建物を改修して、平成15年10月にオープンした施設です。
施設の愛称は、かつて松山町が「宇陀千軒」と呼ばれるほどの賑わいを見せていたことから、現代の「宇陀千軒」を実現したいとの気持ちを込めて「千軒舎」と名づけられました。
 この建物は、地域のまちづくりを支援する拠点、歴史的町並み散策の情報発信、伝建地区の改修モデルハウスという3つの役割を持っています。現在は、まちづくり団体の会議の場、見学者への便宜施設、外観変更に関する建築相談窓口として利用されています。
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松山地区まちづくりセンター
「千軒舎」(旧内藤家住宅)

開館時間:午前9時00分〜午後5時00分
休館日:毎年12月29日〜翌年1月3日まで
※ただし、臨時に休館または開館する場合があります。
所在地:〒633−2164
    奈良県宇陀市大宇陀区拾生1846番地
TEL:0745−87−2274・2275
FAX:0745−87−2133
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旧内藤家住宅について
 旧内藤家住宅は、切妻平入・つし2階・桟瓦葺き(煙出し付)の間口5間の町家である。煙出しがつく登り梁構造であることや伝承から、明治前期に建てられたと推測されています。
 建物の改変は少なくとも4回は行われ、大きなものでは、正面のスリアゲ戸から格子戸への改変、歯科医院の増築、2階および座敷まわりの改変、台格子の復原他。木材の痕跡は極力残してあるので、柱の足元など注意してご覧下さい。
内藤家の前は成田氏がこの建物で雑貨を商い、ツシで養蚕をしていたと近所の古老が話していたが、80年ほど前に南隣の大字からこの建物に転入した内藤家は、現当主の曽祖父が御殿医、祖父が薬屋、父と現当主が歯科医をしていたとのことです。
建物は平成12年12月21日に大宇陀町(当時)に寄付され、平成15年に半解体修理を行ったあとまちづくりセンターとして開館し、現在に至っています。
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